カードを裁断する機械の紹介(動画あり)
こんにちは!カード印刷のブログです。
カードを実際に作っている工場からカードを裁断する機械の情報をたくさんいただきましたので、ご紹介させていただきます。
多品種に対応するカード裁断機
裁断機の機械はプラスチックカードもペットカードもレーザーカード等も打ち抜く事が出来ます。
カードデザインを印刷するのは1枚1枚ではなくシート状のものとなっています。
多品種に対応する裁断機は、4列×9列から3列×8列までのシートを打ち抜くことが可能です。
カードを裁断する機械動画
Youtubeに裁断する動画をアップしていますのでご覧ください。↓ ↓ ↓
マークを読み込んでピッチを自動計測して、
金型で打ち抜きます。
「カードの抜きカス」がどんどんできているのが圧巻!
この機械は、粗決めステージと呼ばれる部分での調整で、シートの横位置と縦位置の大まかな位置決め調整を行います。
そして、θ補正(本決め位置)でシートを横押しした時に調整リングと呼ばれるものが、少し凹むくらいの位置に合わせ、且つ抜いている位置がシートの真ん中にくるようにデータの調整を行います。
少し難しいですね・・・
現場で作業する方は、更に粗決めステージでの合わせた位置が、本決めステージの位置に流れてきたときにシート調整をするのに経験を要するという話を伺いました。
職人的な経験がものを言うのですね!
そうやって微妙に合わせた位置から金型によって打ち抜かれていきます。
打ち抜いたカードと抜きカスで位置をまた微調整します。
あとは、連続工程となってドンドン打ち抜いていくのです。
ストッカーに満タンになった排出カードを「抜き断面」、「擦れキズ」、「サイズ」等々の検査を行います。
材質に合った金型を!
シートサイズの違いにより段取り替えをしますが、シートの材質によっても金型交換の段取り替えを行います。
カードの材質に合ったそれぞれの雄雌のかみ合わせ、角度、クリアランス等が違うのです。
例えば0.76mmPVCカードなど厚みのあるものを打ち抜くために調整した金型で、0,25mmPETカード類を抜くことは出来ません。
断面が酷いことになってしまうそうです。
カードサイズもそれらに合わせて作っていますので、同じ金型で違うカードを抜いてしまうと規格外に!なんてことになってしまうのです。
色々な金型↓ ↓ ↓
まとめ
いかがでしたでしょうか?
シート状に印刷されたカードを打ち抜く機械は、デリケートな調整が必要となるので、経験がものをいう作業となるようです。
デリケートという意味では、温度管理も必要だそうです。
冷え切った冬には、周囲温度を上げて常温にしてからでないと抜きあがりカードサイズが変わってしまったり、最悪は金型・中空刃が壊れてしまう可能性が出てきます。
暑すぎても寒すぎても金型には良くないのだそうです。
注文をいただいたプラスチックカードは、こんなデリケートな機械で打ち抜かれ商品として出荷されております。
日々微調整を行いより良い製品が出荷出来るよう現場の方々は汗を流して作業しています。
このような現場の努力があってこそ品質の良いカードが世の中に広まっていくのですね!