カード印刷の要は「検査」にある!
こんにちは!カード印刷のブログです。
カードを印刷する工場では、プライバシーマークや・ISO9001・ISO14001などの認定取得している工場か?確認されることをオススメします。
実際に印刷のカスレなどが生じた場合、検査員による目視検査を行いますが、自動でチェックする「印刷物検査装置」についてをご案内をさせていただきます。
印刷物検査装置
印刷物検査装置は以下のような仕組みで検査を行います。
- 良品基準となる画像(マスター画像)を登録します
- マスター画像を基準に検査の厳しさ、検査する領域を設定します
- 検査対象となる印刷物をマスター画像と比較し、差分(=欠陥)を見つけます
- 差分があった場合はアラートをあげてはねます
インライン検査装置は、生産機に直接高速カメラなどのスキャン装置等をとりつけ、生産と並行して印刷検査を行う装置です。
オフライン印刷検査装置は、搬送機を別途用意し、その搬送機上に印刷検査装置を取付けます。
どちらも一長一短があり、印刷物によって使い分けします。
印刷工場の現場で使われている検査装置はオフライン検査装置↓ ↓ ↓
<検査工程>
オフラインなので、カードへ印刷終了後にまず基準になる合格カードを設定します。
検査機についている高速CCDカメラでカードを1枚1枚撮影しデータ化します。
印刷から仕上がってきたカードをコンベアーで流し、カメラが1枚1枚を撮影して合格基準カードデータと照合して検査します。
<テスト>
このようなに印刷されたカードを検査装置に流します。
ラインに流したカードは↓ ↓ ↓
上部の方が合格カードで、下部の方が不合格カード
(ガムテープ白黒を貼りつけました)です。
高速CCDカメラで撮影し
データ化して最初に合格カードとして登録していたものと比較し、該当すれば合格カードへ!該当しなければ不合格カードへと仕分けます。
カメラの比較画像↓ ↓ ↓
こちらは合格カード
こちらは不合格カード
↓ ↓ ↓一部拡大
ガムテープ黒の下にデータがあるが写っていない為、エラーメッセージが表示されはじかれます。
まとめ
1枚1枚印刷されたカードは、1枚1枚の券面をオフライン検査装置で、
合格となるデータ登録
↓
CCDカメラで撮影
↓
合格データとのマッチング
↓
合否判断
↓
不合格品の掃き出し
という工程を高速で処理するので、人間が目視検査するよりも正確に速く検査することが可能です。
印刷枚数が多くなると、汚れなどの検査をオフライン検査装置を使うことで確実にはじいてくれます。
印刷工場の現場では、長年の経験をふまえ機械による検査も行いますが、色々な工程の中で不良品を出さない工夫も随所に埋め込まれています。
→印刷業は、熟練の職人さんがいてこそ成り立つ業界なんです。
不良品のカードを出荷しないためにも!しっかりとした検査が出来る認定工場を選びましょう。