カードの読取機(R/W)について
こんにちは!カード印刷のブログです。
プラスチックカードを色々と調べていますが、そのカードを読み取る「読取機」の変遷についても調べてみましょう。
アナログ時代
最も古くから使われていた「クレジットカード」ですが、初期段階ではインプランターを利用して、紙に転写して管理していました。
カードを滑らすように読み取る(スキャンする)装置は、かなり長い期間使われています。
(出典:amazonサイトより)
最もシンプルなものは、2013年頃に発売されたスマホに接続してカードをスキャンするSqaureの100円読取機でした。
磁気ストライプの情報は、レジやCAT端末などについていた読取機が活躍し、インターネット回線より照合(オーソリ)していました。
非接触ICカード読取機
2000年にスタートしたソニーの非接触ICカードの読取には、安価なパソリがありました。
今でも、新型パソリは確定申告の電子申請やマイナンバーカード用途に使われています。
交通系ICカードリーダーライター(R/W)
Suicaなどの交通系ICカードは自動改札機や簡易型の読取機を使っています。
(出典:JR西/JRおでかけネットHPより)
【追伸】2024年からJR東日本でQRコードに対応した自動改札機が使われます。
出典:Inpress WATCH記事より
路線バスにもついています。
(出典:レシップ株式会社HPより)
店舗でSuicaなど交通系ICカードを店舗で使うには、マルチ端末を使う必要があり最近増えてきている気がします。
接触型ICカードR/W
経済産業省のHPに「接触型ICカード読取機」のイラストがありました。
クレジットカードを挿入して読み取るタイプを法律改正後に普及させるということです。
この接触型ICカードR/Wには、QRコード決済もできるタイプが増えてきています。
マルチ決済端末
2023年現在、各社から「接触型ICカード」「QRコード決済」「タッチ決済」全てに対応するマルチ端末が普及しています。
三井住友カードのタッチ決済、QRコード決済、接触型ICクレジット決済ができるsteraterminalは、手数料も抑えられているので店頭で見る機会が増えてきました。
Amazonで39,800円で販売されているsquareターミナルも手軽でレジにも使えるため採用する店舗が増えてきています。
※楽天payやSTORES、Airペイなどで使われているポータブルタイプでもマルチ決済対応をしています。
※お店で自販機で先払いする自動券売機についても、「接触型クレジットカード」、「非接触ICカード」と「QRコード決済」対応するものが増えてきています。
(出典:オフィス24HPより)
入退場に使うICカードR/W
クレジットカード決済端末の進化ほど、入退室に使う読取機は進化してはいないようですが、壁に取り付けるものから据え置き型の物が多く出回っているようです。
コロナ過の影響でこんな読取機も出ています。
ただ、入退場システムではICカードを使わなくてもアプリを使ったり、安価なパソリを使う方法もあります。
顔認証などの生体認証を採用するところは、より厳しく管理する部屋用なので、どこまで広がりを見せるのでしょうか?
まとめ
色々な読取機が登場してきましたが、利用者の利便性を考慮し、何でも使える「マルチ端末」がこれからもお店で増えてくるような気がしています。
決済系では、QRコード決済が交通系ICカードを超える勢いで普及しています。
ただ、どちらにしてもバックにはクレジットカード決済が控えていて、銀行口座からリアルタイムで引き去るデビットカードの方はまだまだ普及していません。
業務に使われるICカード読取機は、パソリがあれば使えるのでより安価な製品が登場することを期待しています。
個人的には、国が健康保険証として使えるように決めた「マイナンバーカード読取機」がどれだけ安価にスピ―ディーに普及するのか?Watchしていきたいと思っています。
※マイナカード保険証についてはこちらのブログも!↓ ↓ ↓