プラスチックカードの処分・リサイクルについて
こんにちは!カード印刷のブログです。
色々なプラスチック製カードを調べてきましたが。紙カードは環境に優しいと思われますが、プラスチックカードはSDGsの
SDGs12 つくる責任 つかう責任
にプラスチック素材は回収→リサイクルを進めねばならないものと考えられます。
カードの種別によってどうやって処分するのか?リサイクルなどについて調べてみましょう。
クレジットカードの処分
クレジットカードの発行枚数は、一般社団法人日本クレジット協会の2021年の調査結果によると、2億9,531万枚だそうです。最も発行枚数が多いのではと思います。
各々有効期限のあるクレジットカードは、新しいカードが送られてくると、古いカードを処分しなければなりません。
住んでいる地方によって、若干違いがあるかと思われますが、「燃えるゴミ」として処分するとことが多いです。
ただ、個人情報が入っているクレジットカードなので、ハサミで切ってから別の袋に分けて可燃ごみとして処理すようにしてください。
(出典:三井住友カードHPより)
電池などのように「プラスチックカード」をリサイクルする為、回収しているところはあるのでしょうか?
個人情報である氏名、住所、カード番号(エンボス)などがIC部分に書き込まれているので、
回収→処分工場でリサイクル→リサイクル品として再利用
という流れにはならないようです。
ただ、業界No.1のDNPではこのようなリサイクルPVCの取り組みを始めているようです。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10160748_1587.html
※完全な循環型リサイクルするには、回収する仕組みが大事ではないでしょうか?
PETカードの再生品
PVCと呼ばれるクレジットカード同様に、薄手のPETカードの処分も可燃ごみとして処分し回収する仕組みは出来ていません。
しかし、スーパーマーケットなどに回収BOXを設置しているPETボトルについては、回収する仕組みが出来ている為、再生PETボトルが使われるようになってきています。
同じ素材であるPETを利用したカードについても、再生PETカードを使うようになってきました。
凸版印刷のHP ↓ ↓ ↓
凸版印刷、環境配慮型非接触ICカード「TOPPANリサイクルPETカード」を販売開始
DNPも凸版もリサイクル原料を使うコストを若干高めとしているようですが・・・
リサイクル工場が多くあるPETならでは、再生PETカードが増えているような気がしています。
その他エコカード
お米カード
お米カードはライスレジンを基材としたカードです。 ライスレジンとは非食用のおを原料に含む国産バイオマスプラスチックのことで、 カードに使われるプラスチックの一部をお米で代替できるため、石油系プラスチックの使用量の低減に貢献できる素材です。 カード自体はやや透過性があり、薄いブラウンカラー仕上げとなっております。
LIMEXカード
紙・プラスチックの代替となる、エコノミーかつエコロジーな革新的新素材 LIMEX(ライメックス)は、炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、 無機フィラー分散系の複合材料であり、紙・プラスチックの代替となる日本発の新素材です。
石灰石。英語でLimestone。地球上にほぼ無尽蔵にあり、日本においても自給率100%を超える経済 的な素材です。
LIMEXを素材とすることで、原料に水や木を使用することなく紙代替品を製造でき、また石油由来 の成分を抑えプラスチック代替品を製造可能です。
プラスチック資源循環促進法
2022年4月「プラスチック資源循環促進法」が施工され、12品目について廃棄物の排出抑制の取り組みや、排出抑制に向けた消費者への情報提供が必要になりました。
フォーク、スプーン、テーブルナイフ、マドラー、飲料用ストロー、ヘアブラシ、くし、かみそり、シャワーキャップ、歯ブラシ、衣料用ハンガー、衣料用カバー
【概要】
(出典:環境省のリーフレットから引用)
マクドナルドなどでストローが紙ストローになったのは、この法律の影響です。
また、プラスティックカードは規制対象にはなっていませんが、自主回収などを行い循環型にする方向が不可欠なのかと思われます。
地球人口が80億人を超え、人類が生活する為にも土に帰らないプラスチックはこれ以上増やしてはいけない!と
個人個人で自覚を持っていかねばならないのではないでしょうか?
所感
家の引き出しの中に、使わなくなったポイントカードや役目を終えた免許証、iPhoneに引っ越ししたWAON、nanacoカードや処分していなかった印鑑証明カードなどたくさん眠っています。
冒頭にも書きました通り、地方自治体で決められた「燃やせるごみ」として処分すれば良いのですが、
切り刻んで回収BOXなどに入れる方がよりSDGsになっていくものと思ってしまいます。