社員証カード、学生証カードについて
こんにちは!カード印刷のブログです。
大企業の入退勤に首からぶら下げている社員証を入場ゲートにかざしているとことは多いと思います。
身分証明書も兼ねる「社員証」はいつ頃から普及していたのでしょうか?
※公的に身分を証明するには、「運転免許証」、「健康保険証」、「パスポート」などが必要ですが、「社員証」や「学生証」はそれに準ずる位置づけにあると思われます。
社員証とFelicaカード
昭和の時代某大手企業に勤めていたときに、社員証を入退勤に使っていました。
俗に言うプラスチックカード(PVC)裏面の磁気ストライプをスキャンする方式でした。
昭和から平成になると、入退勤に使われる社員証はICカード化されてきました。
別の機会にICカード種類を調べたいと思いますが、国内で使われるICカードはFelicaカードが主流でした。
JR東日本のSuicaHPに、現在も学生証や社員証としてのSuicaを使う募集をしています。(SuicaはFelicaカードです)
入退勤から給与計算、人事管理などを使うには、鉄道会社で使われている自動改札機と同じような読取機でチェックが必要です。
ICカードの中には製造時にICチップに記録される8byte16桁のiDmと呼ばれる個体識別番号が入っています。
入退勤に使うカード情報は、iDmという番号情報だけなので、偽造することはたやすいようです。
FelicaカードのiDm番号を読み取る読取機は、安価なものではソニーから販売されているパソリがあります。
出典:ソニー公式HPより
4000円弱程度で入手可能ですが、パソコンにUSB接続させないと使えません。
入退勤専用の読み取り機では、10万円程度するものもあります。
Felicaカードの表面
Suicaカードの券面(表と裏)は定期券に使うものは別にして、前もってプレ印刷されています。
社員証や学生証に使うFelicaカードはどうなんでしょう?
非接触ICカードであるFelicaカードはソニーがEdyを開発し2000年JR東日本が採用を決めてからnanaco、WAONなどに普及していきました。
社員証として使うFelicaカードは社員の顔写真や社員番号などを個別に印刷する必要があり、元々のカードは白無地です。
色々なところでこの白無地felicaカードは購入できます。
Amzonで10枚で1,600円で販売されていました。
とっても高いですねえ!
材料費が高いので、Edyのデポジット315円、Suicaカードもデポジット500円のデポジットをとっています。
nanaco、WAONは発行手数料として300円をとっています。
大きな会社の社員証は、入口付近に入退場ゲートを設置して、ちゃんと社員の顔が印刷された社員証で入場、退場のチェックをしていると思います。
ただ、かなり高額な勤怠・人事システムの導入が必要となります。
規模の小さな会社では、社員証は紙で印刷もしくは作らない会社が多いと思います。
勤怠管理システムを安価に構築するには、チェックに使うFelicaカードを支給せず、個人のすでに持っているSuicaなどのICカード登録を活用することが現実的かと思います。
虹彩や生体認証
一般の会社オフィスへの入退場には、ICカードをかざすだけで十分ですが、入れる人をより厳重に管理するような場所では、入れる人を限定する認識が必要となります。
そんな厳しいセキュリティーの部屋では、個人を認識する「虹彩システム」や「顔認証・指紋・静脈認証」などがあります。
個人を特定できる高い認識には、偽造が可能なカードではなく個体を特定するシステムになるのですね!
「社員証」や「学生証」についてFelicaカードが使われていることを再認識しましたが、もっとコスト的に安価なものになって欲しいです。
ただ、非接触ICカードには様々な使い方があるのでSuicaとマイナバーカードを紐付けるなど便利な使い方をすることで利便性が上がります。
使い捨てカードは、使わなくなると捨てるしかありません。
より長く使えるカードにするには、色々なサービスが連携していくと良いのでは?と思ってしまう次第です。
※2008年に明治大学がSuica付学生証をスタートさせましたが、2015年にSuica機能はなくなりました。
Suica残額があって引き継ぐ場合学生証の再発行が面倒になる等の理由によるということみたいです。